死刑についての一見解

オウム林泰男被告の死刑が確定した。

まあ、今回のケースは死刑でも致し方ない気もするが、死刑制度とはどうなのだろうか。

私は死刑は廃止すべきであると考える者である。現状の法制度下では死刑は必要であるが、法制度改革し死刑は廃止するべきである。

いくら裁判官・国家とはいえ所詮は人である。それが人の罪を完全に裁けると考えるのは人の傲慢に過ぎない。確かに犯罪を裁くことは必要であるが、それが人の生死まで裁けるのか?

犯罪被害者遺族は死刑を望むことも多い。しかし、その人でさえ、実際に犯人を殺すことは出来るのか?殺せたとしよう。それで気持ちは一時的には晴れるだろう。しかし、その犯人を殺してしまったことによる罪の意識に悩むのではないか?

特に最近の犯罪では自殺が自分で出来ないから死刑になりたくて犯罪を起こす者も増えてきている。死刑が犯罪の抑止力どころか犯罪を助長している面もあるのだ。

また、人の罪にはどんなことをしても消せない罪があるのか?それは無いだろう。10人を無差別殺人した犯罪者でも懲役1,000年もこなせばいいと思う。

現在の死刑制度では死刑囚に懲役はない。死刑になるまでずっと禁固である。これが獄中死してしまった場合、ほとんど罪を償わないままで死んでしまう。これでは本末転倒である。

私の理想は全て期限付き懲役刑。懲役10万年でもありとすればよい。